FXの超基本!ダウ理論の正体から使い方まで徹底解説!

この記事でわかること
  • ダウ理論の正体と重要性!
  • ダウ理論を用いたエントリー方法!
  • ダウ理論と相性の良いインジケーター!

FX界には様々な理論がありますが、最も重要な理論として、私は「ダウ理論」を提唱します。

ダウ理論を理解すれば、トレンドに沿ったエントリーができるようになり、FXの成績が格段と良くなります。

初心者トレーダー
ダウ理論を利用してもFXが勝てるようになりません…泣
プロトレーダー
ダウ理論の使い方を間違えている可能性が高いですね!

ダウ理論は、知名度こそ抜群ではありますが、運用レベルまで落とし込めているFXトレーダーは少ない印象を受けます。

注意点中途半端な知識でダウ理論を使ってエントリーすると、「高値掴み」や「安値掴み」といった典型的な負けトレードになりかねません。

そこで今回は、ダウ理論の基本から環境認識・エントリー方法まで徹底解説していきます。

checkダウ理論は勝ち組トレーダーが必ず意識している理論であり、正しく使えば、必ずやFXの成績も向上します。
プロトレーダー
ぜひ最後までご確認いただき、ダウ理論を自分のスキルとして習得してくださいね。

※ダウ理論の基本をご存知の方は、下の目次より「4 【環境認識編】ダウ理論で相場の対局を把握しよう!」へスキップしてください。

ダウ理論とは?

ダウ理論(Dow Theory)とは、アメリカの経済学者チャールズ・ダウ(Charles Dow)によって開発された理論で、株式市場のテクニカル分析の基本的な原則を確立したものです。

当初は株式市場で展開された理論ですが、今日ではFXにおいても非常に大切な理論です。

ダウ理論の中でも重要なポイントは、以下の2点です。

プロトレーダー
少し日本語が難しいですが、頑張ってついてきてください。

市場は全ての情報を反映する!

ダウ理論によると、市場価格はすべての利用可能な情報、ニュース、出来事に基づいて形成され、またこれらの情報は即座に価格に反映されます。

多くのトレーダーが注目するファンダメンタル的な事象は、実は既に価格に織り込まれているのですね。

プロトレーダー
ファンダに左右されず、目の前のチャートに全神経を集中させましょう!

市場はトレンドに従う!

ダウ理論によると、市場価格は明確なサインがない限り、長期的な上昇(下降)トレンドに従う特性があります。

要するに、トレンドが確立すると、一時的な逆行に影響されることなく、その方向へ進み続ける可能性が高いということです。

プロトレーダー
トレンドフォローが大切なのは、このダウ理論があるからです!

ダウ理論で大事な「押し安値」と「戻り高値」!

ダウ理論によれば、一度形成されたトレンドは、明確なサインがない限り、その方向に向かって進み続けることになりました。

その明確なサインとは、「押し安値」と「戻り高値」のブレイクです。

「押し安値」と「戻り高値」は、ダウ理論において最も大事な用語ですので、詳しく解説していきます。

ダウ理論の「押し安値」とは?


「押し安値」とは、高値更新した際の起点となる直近安値を指します。

上の図をご覧ください。

前回高値を高値①が更新しました。この時の「押し安値」が、押し安値①です。

次に直近高値①を高値②が更新しました。そこで「押し安値」は①から②にシフトします。

続いて高値③を形成しましたが、これは高値②を更新していないため、「押し安値」も②のままです。

最後に高値②を高値④が更新しました。よって「押し安値」は④に推移します。

checkこのように押し安値が形成されている相場を、ダウ理論的には「上目線」と呼びます。

ダウ理論の「戻り高値」とは?


「戻り高値」とは、安値更新した際の起点となる直近高値を指します。

上の図をご覧ください。

前回安値を安値①が更新しました。この時の「戻り高値」が、戻り高値①です。

次に直近安値①を安値②が更新しました。そこで「戻り高値」は①から②にシフトします。

続いて安値③を形成しましたが、これは安値②を更新していないため、「戻り高値」も②のままです。

最後に安値②を安値④が更新しました。よって「戻り高値」は④に推移します。

checkこのように「戻り高値」が形成されている相場を、ダウ理論的には「下目線」と呼びます。

ダウ理論の「押し安値」と「戻り高値」!


上の図で、「押し安値」と「戻り高値」のおさらいをしましょう。

「押し安値」と「戻り高値」の判断基準はもう大丈夫ですよね。

上図で重要なのは、「押し安値」②が安値①でブレイクされた時に、「押し安値」②が消滅し、新たに「戻り高値①」が生成されるところです。

これはダウ理論でいう「トレンドを否定する明確なサイン」であり、ダウ理論の目線も「上」から「下」に切り替わります

ちなみに余談ですが、こちらは「三尊天井」と呼ばれる、下落を示すチャートパターンです。

プロトレーダー
ダウ理論を追っていれば、目線の転換を伴う三尊天井が下落を暗示するのも納得できますね!
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FXにおいてダウ理論が重要な理由!

ダウ理論の「押し安値」と「戻り高値」には、世界中のFXトレーダーが注目しています。

見方を少し変えてみましょう。

世界の為替を動かしているのは、大口トレーダーですよね。

checkダウ理論における「押し安値」と「戻り高値」は、z大口トレーダーが為替を動かした起点となる価格でもあります。

 

プロトレーダー
自分が大口トレーダーで為替を動かしているとイメージしてみましょう!

大量のlongポジションを保有した状態で、「押し安値」付近まで価格が下落してきました。

このまま価格が「押し安値」を割ると、保有ポジションが含み損になってしまいますよね。

そうならないよう、新規で大量にlongを追加し、強引にでも上昇トレンドを築くはずです。

check価格が「押し安値」や「戻り高値」付近に近づくと、強力な反発が発生しやすいです。

もちろん、それでも価格が「押し安値」を割ってしまうこともあります。

その際に大口が損切りを実行したとしましょう。すると価格は暴落し、一気に下降トレンドへと推移していきます。

check価格が「押し安値」や「戻り高値」を割ると、一気にその方向へブレイクしやすいです。

このよう「押し安値・戻り高値」と大口トレーダーには、密接な関係があります。

プロトレーダー
ダウ理論は大口の動向を判断する絶好の材料ですので、積極的に活用していきましょう!

【環境認識編】ダウ理論で相場の対局を把握しよう!

それではダウ理論を用いた環境認識を見ていきましょう。

環境認識にダウ理論を用いることで、複雑に見えるFXチャートも、上昇(下降)局面と調整局面に大別できるようになります。

プロトレーダー
ダウ理論が世界中のトレーダーから注目されている所以ですので、ぜひ頭に叩き込んでくださいね。

日足と4hのダウ目線を確認する!

ダウ理論で環境認識する際は、4hと日足の中長期足を利用することをおすすめします。

Check日足や4hのダウ目線は、大口を含めた世界中のトレーダーが意識しています。

もちろん週足や月足などの超長期足のダウ目線も重要ですが、足1本が確定するまでの時間が長く、更新頻度が低いため、個人トレーダーレベルではそれほど意識する必要はないと思います。

但し、数ヶ月から1年スパンの中・長期スイングトレードをされる方でしたら、週足のダウ目線も押さえておくと役立ちます。

プロトレーダー
私はデイトレがメインですので、日足と4hを基にした環境認識の方法をご紹介していきます。
注意点短期足のダウ目線は、意識しているトレーダーが少なく環境認識に役立ちませんので注意しましょう。

日足と4hのダウ目線が同じ時の環境認識!

日足と4hでダウの目線が同じ場合は、その目線に順張りでトレンドフォローする絶好のチャンスです。

双方とも上目線の場合は、long一択に絞って、エントリーポイントを探していきましょう。

双方とも下目線の場合は、エントリーもshort一択に絞ることをおすすめします。

checkダウ目線の方向と逆に価格が動いている時は、調整局面の可能性が高いです。絶好の押し目(戻り目)と捉え、エントリーの機会を伺いましょう。

エントリー直後に価格が逆行し、一気に損切りまで持っていかれる方は、この相場で逆張りエントリーしている可能性があります。

初心者トレーダー
思い当たる苦い思い出があります…汗
プロトレーダー
私なら逆張りはしません。順張り一択でエントリーチャンスを待ちます。
注意点この相場で逆張りエントリーすると、どこまでも逆行して一発退場まで見えますので、くれぐれも気をつけましょう!

日足と4hの目線が異なる時の環境認識!

日足と4hのダウ目線が異なる場合は、価格が上下に乱高下しやすく、難しい相場と言えます。

デイトレレベルの値動きは基本的には4hダウの影響を受けやすいですが、いつ日足レベルの強力な注文が入っても不思議ではなく、まさにジェットコースターのような乱高下相場と化します。

注意点実際のチャートは、日足と4hでダウ目線が異なることが多く、多くのFXトレーダーが勝てない要因の一つになっています。

この時のチャートは、日足の「押し安値」と4hの「戻り高値」の間でレンジが形成されていることも多いです。

プロトレーダー
「FXはレンジが7割」の格言とも一致しますね!
check環境認識で日足と4hのダウ目線が異なると分かったら、思い切ってトレードを見送ることも立派な戦略です。
プロトレーダー
私なら日足と4hで目線の揃った通貨ペアを探して、そちらでトレードします。

「FXはレンジが7割」と言いますが、言い換えれば、残りの3割はトレンド相場です。

さらに言い換えれば、通貨ペアのうちの3割はトレンド相場になっている可能性が高いです。

FX初心者のうちは一つの通貨ペアに集中することも大切ですが、ある程度相場に慣れてきたら、複数の通貨ペアを監視してみてはいかがでしょうか。

【トレード編】ダウ理論を利用したエントリー手法!

それではダウ理論に基づいたエントリー手法をご紹介していきます。

実際のリアルチャートを用いながら解説していますので、実際にトレードするイメージでご確認くださいね。

ダウ理論でトレンド転換の初動を捉える!

中長期足のダウ目線の転換は、トレンド転換の初動を教えてくれる貴重なサインです。

ダウ目線の転換は、ここまで続いてきたトレンドの終焉を意味し、新たなトレンド転換に繋がる優位性があります。

注意点もちろんダウ目線の転換が騙しになるケースもありますので、盲信し過ぎないようにしましょう。

次のチャートをご覧ください。

こちらはポンド円の4hチャートです。

(左側が見えませんが)長らく下降トレンドが続いていた相場で、4hレベルで大きな上昇波動が形成され、戻り高値をブレイクしたことが伺えます。

これは下降トレンドの否定を意味しており、今後上昇トレンドに繋がる可能性を示唆しています。

初心者トレーダー
上昇トレンドへの転換と判断してlongしても大丈夫でしょうか?
プロトレーダー
その判断は早すぎます。今後の押し目で価格の下げ止まりを確認してからエントリーしましょう。
注意点中長期足のダウ目線が転換したタイミングでエントリーすると、高値(安値)掴みとなる危険性があります。
checkエントリーのタイミングは、トレンドフォローの基本通り、「押し目買い」を狙っていきましょう。

続きのチャートを見ていきましょう。

こちらはその後の値動きを1hチャートで表したものです。

 

4hで戻り高値をブレイクして押し安値を形成後、1hレベルで下降トレンドが発生していることが確認できます。

これは4hの上昇波動に対する調整と考えられるので、下降トレンドラインが否定されたら、上昇再開に繋がる可能性が高いです。

checkダウ目線の転換が騙しになる場合、調整波動のトレンドラインをブレイクしないケースが多いです。

すると縦線付近で下降トレンドラインを陽線ブレイクしてきました。

しかも値動きの波動を見ると、ダブルボトム(安値切り下げ型)を形成しており、これも上昇サインに見受けられます。

 

初心者トレーダー
ここでlongしても大丈夫でしょうか?
プロトレーダー
私はここでエントリーしました。ただ結果的にはタイミングが早かったですね。汗

その後のチャートを見ていただくと分かる通り、直後に大陰線を付けており、含み損を長く抱える展開になりました。

プロトレーダー
このトレードの悪い点もダウ理論で説明できます!

次に見ていきましょう。

下位足のダウ理論でエントリーのタイミングを掴む!

ダウ理論に基づいて下位足を細かく分析すると、適切なエントリータイミングが見えてきます。

次のチャートをご覧ください。

こちらは、上のチャートを5分足レベルに落とし込んだものです。


※左赤線付近がエントリーしたタイミングです。
※ダウ理論の「押し安値」と「戻り高値」が見やすいように、「SwingHL-mesen」という自動描写インジケーターを利用しています。

プロトレーダー
価格が伸び切った先端でエントリーしているので、押し目を待つべきでした。

案の定、直後に5分足レベルで価格が急降下し、ダウ理論的にも「戻り高値」を形成して下目線になっています。

この調整は勢いが強く、この「戻り高値」(青線)はネックラインとして機能する可能性が高いです。

その後のチャートでも、なかなか「戻り高値」の下で価格が推移していることが見て取れますね。

さらにチャートを見ていくと、右側のA点で、5分足レベルの「戻り高値」をブレイクしました。

しかも超大陽線でブレイクしていますので、かなり強い上昇シグナルとして捉えられます。

プロトレーダー
結果的には、ここが理想的なエントリーポイントでしたね。

5分足でエントリーのタイミングを取れると、次のようなメリットがあります。

  • リスク・リワード比の改善
  • 含み損期間が短くなりメンタル負荷低減

注意点5分足単体のダウ理論は優位性が低く、機能もしづらいです。必ず上位足でトレード根拠を積み重ね、最終のエントリー判断として5分足も活用してみましょう。

check5mでエントリータイミングを取るのは、上級者向けのテクニックです。
今回のトレードでは、赤線(上位足のトレード根拠)の右側なら、どこでエントリーしても問題ありません。
なお、こちらのトレードは『【GBYJPYで195.5pips】エントリー根拠を解説!|20231104』でより詳しくまとめています。

ダウ理論に基づいて損切りを設定する!

中長期足の「押し安値」や「戻り高値」は、世界中のトレーダーが注目しているため、損切りの設定にも有効です。

FX初心者の有名な負けパターンの一つとして、「損切り貧乏」を挙げられます。

これは大暴落を経験して損切りの重要性を知ったトレーダーが、こまめに損切りを執行するようになった結果、ジリジリと資産を減らしていく状態です。

注意点もちろんFXに置いて損切りは必要不可欠ですが、損切りを執行するラインを見誤っては、損切り貧乏になってしまいます。
プロトレーダー
損切りラインの設定に悩んでいる時もダウ理論は大活躍です!
checklongなら「押し安値」の下、shortなら「戻り高値」の上に損切りラインを設定すれば、不必要な損切りを大幅に減らせます!

この時の基準足は、トレードスタイルにもよりますが、1hや4hレベルの「押し安値」と「戻り高値」がおすすめです。

プロトレーダー
ぜひ過去チャートで検証してくださいね!

ダウ理論を利用する際におすすめのインジケーター!

ダウ理論の有効性はご理解いただけましたら、早速ご自身のトレードに活用していただければと思います。

ただ、リアルチャートを見て「押し安値」と「戻り高値」を判断するのは、少々慣れが必要です。

上のチャートをご覧ください。

プロトレーダー
ろうそく足を見て、瞬時に「押し安値」と「戻り高値」を判断できますでしょうか?
初心者トレーダー
目がチカチカしてきました…汗

そこで「押し安値」と「戻り高値」を判別する際に役立つインジケーターを2つご紹介いたします。

SwingHL-mesen

まずは先ほども登場した「SwingHL-mesen」をご紹介します。

「SwingHL-mesen」を導入すると、上画像のように、「押し安値」と「戻り高値」のラインを自動で表示してくれます。

もちろん、ろうそく足の値動きに応じてリペイントされますので、自分でラインを引き直す必要もありません。

複数通過ペアを監視していると、水平線を手動で引くだけでも一苦労ですよね。

「SwingHL-mesen」はリーズナブルな割に、環境認識の工数を大幅に削減してくれ、費用対効果も抜群です。

プロトレーダー
私もお世話になったインジケーターですので、ぜひチェックしてくださいね!
  • 商品名:SwingHL-mesen
  • 価格:6,800円

ZigZag

無料インジケーターをお探しの方へは「ZigZag」をおすすめします。

「ZigZag」を利用すると、チャートに上のような線が表示されます。この線が加わるだけでも、格段と「押し安値」と「戻り高値」を探しやすくなりますよね。

ただ自分で「押し安値」と「戻り高値」を探さないといけないため、ダウ理論に不慣れなFXトレーダーには、少し扱いづらいでしょうか。

また複数通貨ペアを監視していると、ダウ目線の転換を見落としてしまう可能性もありますので、運用の際は気をつけましょう。

ZigZagは、MT4やトレーディングビューで利用可能なインジケーターですので、チェックしてみてくださいね。

プロトレーダー
ZigZagの数値は、初期設定で特に問題ないですよ!

ダウ理論と他のエントリー根拠を組み合わせて勝率UP!

いかがでしたでしょうか。

ダウ理論には世界中のトレーダーが注目しています。

またFXで安定した成績を抑えめているトレーダーは、皆がダウ理論の大切さを説いています。

ダウ理論をベースに環境認識を行い、他のテクニカル手法と組み合わせてエントリーしていけば、勝率が上がることは必至です。

ダウ理論と相性の良いテクニカル手法は次の通りです。

プロトレーダー
これらの手法も参考にして、ダウ理論を十二分に活用していきましょう!
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