ドル円は雇用統計を受けた暴落以降、底値圏でボックスレンジを形成する展開になっています。
反発して上昇トレンドをキープできるか、あるいは下降トレンドに突入するのか、多くの市場参加者が注目する局面です。
そんな中、1hレベルで底固めを確認しロングエントリー、無事73pipsほど獲得することができました。
今回は、その時のトレードを今一度詳しく振り返っていこうと思います。
環境認識とトレード戦略
ダウ目線
日足:上昇トレンド
4h:上昇トレンド
1h:上昇トレンド
4h

4hレベルで急落が目立ちますが、押し安値は守っており、上昇トレンドは継続していることが伺えます。
チャネルライン下限や200MAからの反発も確認でき、底値圏からの一定の買い支えがありそうです。
さらに細かく見ると、底値圏からピンバーを含む下ひげが3本発生しています。
下ひげ3本は反発するケースが多いですので、一旦は上を目指す展開になりそうです。
1h

チャート急落後の一旦の上昇は、調整と考えるのが妥当です。
すると赤色のダブルトップまたは三尊を形成し、下落再開に向けた準備を進めてきました。
しかしいずれのケースにおいても安値更新に失敗しています。
それどころか、青色ダブルボトムの左側を形成する燃料として利用されています。
このダブルボトムは大陽線でネックラインをブレイクしており、力強さを感じられます。
ただ直上にはレンジ上限が控えており、一旦の下落を見せそうな局面です。
エントリーポイントとトレード根拠、利確・損切り!
それでは実際のエントリーを見ていきましょう。
エントリーポイント

下落調整が終了したポイントを狙ってエントリーするため、下位足の15Mでエントリー判断を行いました。
下落チャートを眺めていると、綺麗なチャネルラインを引くことができます。
これはテクニカル的に上昇フラッグに該当します。
上昇フラッグは、トレンド継続時に現れやすいチャートパターンとして有名ですよね。
エントリー根拠
エントリー根拠は、多ければ多いほど、トレードの優位性が高まります。
今回は上昇フラッグ以外にも、3つのトレード根拠が存在しました。
それぞれ見ていきましょう。
ダウ理論に基づく押し目買い!
FXに置いてダウ理論は、最強のテクニカル指標だと思っています。
今回は日足から1hまで、全てにおいて上昇トレンドでしたので、安心してロングを仕込むことができました。
ダウ理論については『FXの超基本!ダウ理論の正体から使い方まで徹底解説!』でまとめていますので、ぜひ併せてご参照ください。
ダブルボトム!
1hチャートでダブルボトムが完成している点も強力なテクニカルサインです。
またダブルボトムのネックラインを大陽線でブレイクしている点も好材料です。
それだけ上昇が強い証拠ですので、価格が伸びやすいと判断しています。
ダブルボトムに関しては『FX王道パターン!ダブルトップ・ダブルボトムを徹底解説!』でまとめていますので、こちらも必見です。
インジケーターサイン!

私が普段愛用するインジケーター「【最新版2024】破壊力抜群!上位足の波をもぎ取る!リペイント無し矢印マルチタイムフレーム 」が買いシグナルを出していた点もエントリー精度を高めています。
上の画像は、このインジケーターをチャートに出力させたものです。
ご覧の通り、エントリーポイント手前で大小の上矢印が出現しています。
これは15Mと1hがともに上目線になったことを意味しており、今後価格が伸びやすいことを示唆しています。
損切り
損切りは上昇フラッグブレイクの起点となった直近安値の下に設定しています。
今回は綺麗な波形が描けていますので、損切り位置も容易に決めることができました。
利確
利確は3分割。
リスクリワード比で「1:2」「1:3」「1:4」で決済を考えていました。
「1:2」が刺さって以降は逆指値を活用したトレーリングストップで利益を伸ばしていく予定でした。
トレード結果
エントリー以降スムーズに価格が伸びていき、「1:2」は無事に決済できました。
ただこの日はCPIがあり、CPI発表直後に下落、残り2つのポジションはトレーリングストップにより、「1:0.5」程度の利益で終わっています。
振り返り
いかがでしたでしょうか。
ドル円は悲観的な見方が多かったですが、1hチャートから上昇優位性の根拠を見つけ、トレードに踏み切りました。
下落ムードが強いため全利確とは行きませんでしたが、分割利確とトレーリングストップを活用し、十分に利益を残すことができました。
今後もドル円は大きく動く気配を漂わせていますので、積極的に狙っていく予定です。
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