- FXで水平線トレードに優位性がある理由!
- 水平線を利用した取引手法!
- 水平線を用いたエントリーの実践例!
- 水平線トレードが上手くいかない時の原因と対策!
水平線は、数あるFX手法の中でも最もシンプルで有名なテクニカル分析です。
機関投資家をはじめ、世界中の投資家が水平線を意識しているので、我々個人投資家も利用しない手はありません。
水平線は、トレンドラインと違って、投資家ごとにラインの引き方のブレがありません。
それだけ一点集中で注文が入りやすく、優位性の高いトレードに繋げられます。
そこで今回の記事では、水平線が効く理由から取引手法まで、水平線トレードについて徹底解説していきます。
FXで水平線トレードが有効である理由!
水平線は世界中の大口トレーダーが意識しているラインですので、優位性の高いトレードを行うことができます。
水平線を意識する大口トレーダー
- 投機筋金融機関
- ヘッジファンド
- 政府系開発銀行
FXで大きな値動きを引き起こす引き金は、大口投資家の大量取引です。
水平線を最大限に利用すれば、過去に大口投資家が大量に注文を入れたポイントを浮き彫りにできます。
為替を動かす機関投資家のマネージャーになった気分で上の画像を見てください。
価格が水平線に近づいた時、そのまま逆方向にブレイクしてしまうと、機関投資家は損失を被ることになります。
そのため機関投資家は、是が非でも水平線を死守しようと、追撃で大量の注文を仕掛けてきます。
この結果、水平線がサポートやレジスタンスの機能を果たすのです。
FXで勝てる水平線の実践的な引き方!
FXの水平線の引き方には、3つの方法があります。
それぞれ確認していきましょう。
日足・4hで意識されている価格帯に水平線を設定!

上のFXチャートは、ドル円の日足を縮小して表示したものです。
日足レベルで何度も反発されているエリアに白の水平線を描画しました。
チャートの一番右側をご覧ください。
ろうそく足が再び水平線を目指した時、水平線がレジスタンスの機能を果たし、見事に価格が反転していることが確認できますね。
4h・1hの直近高値・安値に水平線を設定!

水平線を引く時間足の目安は、4hか1hが扱いやすくておすすめです。
上のFXチャートはドル円の1hです。
上昇トレンドの相場で、高値を明確にブレイクする度にその高値に水平線を描画しています。
価格が水平線に接近すると、そのラインがサポートの役割を果たし、ろうそく足が反発上昇していることが確認できますね。
強いトレンド相場が発生している時に有効な水平線の引き方ですので、ぜひ覚えておきましょう。
4h・1hの推進波にフィボナッチリトレースメントを設定!

上のチャート画像のように、1hや4hの推進派に対してフィボナッチリトレースメントを充ててみましょう。
すると黄金比率に基づいて、ラインが自動的に出力されます。
但し、ラインが複数ある分、それぞれのラインのプライスアクションを判断し、エントリー是非を判断していく必要があります。
フィボナッチリトレースメントは有効なFXテクニカル手法ですが、ラインが複数あり、中上級者向けのテクニックといえるかもしれません。
今回の相場では、フィボナッチリトレースメント50%から反発して高値を更新していますね。
水平線を用いたFXエントリー手法【教科書編】
それでは水平線を活用したFXのトレード方法を解説していきます。
いきなりFXチャートで説明すると少し分かりづらいと思いますので、まずは簡易イラストで解説し、次章で実践的なトレードを紹介していきます。
水平線でエントリーできる相場と見送る場面!
上のイラスト画像をご覧ください。
①②は、水平線がレジスタンスとなっていますが、反発を確認できるテクニカル根拠がないため、トレードできません。
エントリーできるのは③④⑤⑥です。
①②と③④⑤⑥の違いがお分かりいただけますでしょうか。
両者では、水平線に対するプライスアクションが全く異なります。
水平線に対するプライスアクションを確認!
水平線タッチと同時にエントリーして勝てるほどFXは簡単ではありません。
トレードしたい気持ちをグッと抑え、まずはサポートやレジスタンスとして機能するテクニカルサインを待ちましょう。
有効なテクニカルサイン
上の画像の①②は、水平線がサポートとして機能するテクニカルサインがないため、トレードできません。
③④⑤⑥は、水平線が機能するテクニカルサインが出現しているため、自信を持って取引できます。
なお、観測足でサインを確認するのが一番確実ですが、エントリー機会が少なくなってしまうため、一つ下位足に落とし込んでも大丈夫です。
リスク・リターンを計算してエントリー判断!
FXで絶対に考えるべきポイントが、リスクとリターンです。
水平線ゾーンにテクニカル根拠を確認できたら、リスクとリターンを明確にしてエントリーしましょう。
エントリー時のリスク、つまり損切りの位置は、上の画像を参考にしていただければと思います。
リターンは、直近高値や、フィボナッチエクステンション100%、161.8%など、色々なやり方があると思います。
この際、リスクとリターンを天秤にかけ、割に合うかを見極めましょう。
水平線を利用したFXトレード事例【実践編】
それでは実際のFXチャートで水平線トレードを見ていきましょう。
イラストからチャートに変わっても考え方は同じです。
ドル円15mを利用した水平線トレード!

こちらは上の「4h・1hの直近高値・安値に水平線を設定!」で紹介した1hチャートを、下位足の15mに落とし込んだものです。
前回高値を大陽線で明確にブレイクしたのち、価格が再度水平線を試す展開になりました。
水平線がサポートとして機能するテクニカルサインを待っていたところ、「ダブルボトム」が出現しました。
次にリスクとリターンを計算します。
リスクはダブルボトム右肩の少し下に設定します。
リターンは強い上昇トレンドの最中であり、直近高値を超えていくと判断すれば、十分に値幅を取れそうです。
これならリスクリターン比「1:2」も十分に狙えますね。
ドル円1hを利用した水平線トレード!

こちらは上の「4h・1hの直近の値動きにフィボナッチリトレースメントを設定!」でご紹介した4hチャートを1hに落とし込んだものです。
分かりづらいですが、上から0%、23.6%、38.2%、50%です。
まずフィボナッチ23.6%で反発しているのが確認できます。
ただテクニカルサインが伴わないため、これは見逃しです。
次にフィボナッチ38.2%でも反応しています。
ここもテクニカル不在のため見逃しです。
するとフィボナッチ50%に到達しました。ここで上昇を示すシグナルの「逆三尊」が形成されました。
次にリスクリターン比を確認していきましょう。
リスクは逆三尊右肩の下に設定します。
この場合、リターンを直近高値に設定しても、リスクリワード「1:2」以上狙えそうです。
直近高値更新を想定すれば、「1:3」以上狙うことも可能です。
水平線を使ってもFXで勝てない時に見直すべきこと!
水平線はプロにも人気の高いテクニカル手法ですので、必ずFXに良い結果をもたらしてくれます。
水平線トレードで成績が安定しない場合は、以下の点に該当していないか確認してください。
複数のトレード根拠が重なっているか確認する!
水平線トレードは複数の根拠を積み重ねることによって効果を最大限に発揮します。
水平線からの反発だけを根拠に取引注文していては、FXの成績も安定しません。
上でもご紹介していますが、下記のようなチャートパターンと必ず複合させてトレードしましょう。
また水平線とインジケーターのサインを併用して活用するのもおすすめです。
例えば、下のFXチャートをご確認ください。

これは上でご紹介したエントリー事例と同じチャートですが、私も使用するインジケーター「【最新版2024】破壊力抜群!上位足の波をもぎ取る!リペイント無し矢印マルチタイムフレーム 」をチャートに出力したものです。
ご覧の通り、推奨エントリーポイントの手前で黄色の矢印が出現しており、トレード根拠をバックアップしてくれます。
また青色の波線は1hと4hのトレンド方向を示しています。
上位足のトレンド方向に沿った取引と確認できるため、利幅も積極的に狙うことができます。
「テクニカルサイン」×「インジケーター」は最強の組み合わせですので、ぜひご検討されてはいかがでしょうか。
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短期足で水平線を引いていないか見直す!
水平線は、4h以上の中長期足に描画することで、その機能を最大限に発揮します。
1hレベルで水平線を引く際は、強い上昇(下降)トレンドが発生していることが前提です。
水平線を引いている時間足に問題がないか確認してみましょう。
短期足でプライスアクションを判断していないか振り返る!
水平線に対するプライスアクションは、「観測足」か「1つ下の足」で確認するようにしましょう。
例えばFXチャートの4hに水平線を引いたとします。
この水平線を利用してトレードする場合、使用するろうそく足は、「4h」か「1h」のいずれかです。
こうした損切りは上位足では「ヒゲ」として現れます。
下位足の基準
- 「日足→4h」
- 「4h→1h」
- 「1h→15m」
水平線トレードを極めてFX勝ち組の仲間入りしよう!
いかがでしたでしょうか。
水平線がFXで重要な理由や、水平線を用いた取引手法はご確認いただけましたでしょうか。
水平線は世界中のFXトレーダーが使用する、シンプルかつ強力なテクニカルシグナルです。
水平線だけでも極めることができれば、それだけでFXの勝ち組になれます。
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